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Hitachi

情報誌VoltAge21


シリーズ
日立産機システム バリューチェーンレポート
お客さまを支える
熱きサービスエンジニア達
日立製空気圧縮機をご採用いただいている株式会社ハイビー代表取締役社長の飯塚厚一様(右)に、メンテナンス状況の説明をする浅野(左)。


Value Chain Report
Service Engineer
埼玉サービスステーション


工場で、あるいはオフィスで、お客さまの事業の発展に
貢献している日立産機システム製品の数々。
当社のサービスエンジニア達は、製品を安心して永くお使いいただくために、
毎日、生き生きとお客さまをサポートしています。

埼玉サービスステーション
所在地 : 
〒363-0002
埼玉県桶川市赤堀1-35
TEL : 048-728-8521
FAX : 048-728-8531

お客さまと日立産機システムを、
技術と情熱でつなぐサービスエンジニア達

 お客さまにお届けしたさまざまな製品を、安心して永くお使いただくためには、高いレベルでの技術的なサポートが欠かせません。そのために日立産機システムは全国にサービスステーション(以下、SS)を展開し、お客さまの大切な生産設備である当社製品の整備や修理、保守・点検を担っています。ここ埼玉SSでも、サービスエンジニア19名、産機テクノサービス(日立産機システムの事業連結会社)のエンジニア6名が、埼玉県を中心に、1,000社を超えるお客さまをサポートし、さまざまなご要望にお応えしています。

 入社8年目の浅野康二も、このSSのサービスエンジニアの一人。空気圧縮機を担当する期待の若手です。彼は、営業実習と工場実習の研修を経て配属された後、さらに空気圧縮機を製造する当社の清水事業所で1年間におよぶ研修を受けました。

「お客さまの声が届く品質保証部に在籍しながら、当社のモノづくりにかける情熱や製品の知識、それを守る技術をしっかり習得できた充実の1年でした」と、キャリアのスタート時を振り返ります。

浅野康二 (2008年入社)
関東サービス統括部 北関東サービス部 埼玉サービスグループ 圧縮係
◇2011年OSPライセンシー取得 ◇2012年DSPライセンシー取得

メンテナンスの知識と技術をベースに、
さらに提案力を磨く

 浅野は、空気圧縮機の整備や修理、保守・点検を中心に、毎月20〜30社、年間で300社ほどのお客さまのもとに通ってます。

「何かトラブルがあった時、お客さまにとって頼れるのは私たちサービスエンジニアです。空気圧縮機は工場の稼働を支える大切な設備。それが動かなくては生産がストップしてしまいます。お客さまからお困りのご連絡が入ったら、それが何時でも、早期復旧を第一に考え迅速に対応しています」と浅野。時には終業後や休日にもお客さまからご連絡をいただくことがありますが、いかにお困りになっているかが痛いほどわかるので、少しでも早く安心していただきたい、喜んでいただきたい、という気持ちが自然に湧き上がってくると言います。「設備が復旧し、お客さまから『ありがとう、助かったよ』とお声をかけていただくと、それまでの苦労も吹き飛んでしまいます」。

 しかし、そんな彼にもいくつかの苦い経験がありました。自信を持って部品を分解したものの、経験が浅かったために組み立て方がわからなくなったことや、お客さまに故障の原因を説明したら「きみじゃなくて先輩から説明を聞きたい」と言われてしまったこと・・・。伝える力を持っていなかったことが悔しくて、それからは自分の知識を、お客さまの腹に落ちる言葉に変えてご説明しようと心がけるようになったといいます。以来、いつも頼りになる先輩や上司からの指導やアドバイスに支えられ、浅野は知識と技術に加えて、サービスエンジニアとして大切な姿勢を身に付けていきました。

 浅野は最近、これまでの整備や修理、保守・点検といった業務以外に、お客さま先の空気圧縮機の計測診断や稼働状況の分析をもとに、さらなる省エネを実現できる機器導入や使い方のご提案をしたり今後の長期保守計画を立てたりと、お客さまにとって最適なソリューションをご提供したいと考えています。「当社の製品は、どれも長期にわたってお客さまの事業を支え、価値を生むものです。ですから、お客さまに安心してまかせていただけるよう、急なお困りごとはもちろんのこと、設備の更新提案など将来的な発展のためにもお役に立てるように、サービスエンジニアとして勉強し、成長していきたいと思っています」と、熱く語ります。

1.修理、点検は迅速に。モータやインバータなど、空気圧縮機内部の構造をきちんと理解していないと迅速な作業は難しい。 2.ハイビー様で設置されている15kWの日立製空気圧縮機。3.お客さまの相談に乗り、最適な提案をするのもサービスエンジニアの大事な仕事。そのためにも日々積極的に研修会などにも足を運んでいる。 4.埼玉SSに戻ると、見積りや保守計画などのご提案書を作成。

「人材教育はお客さまのため」
競争力を高めるサービス哲学

 浅野の強みは空気圧縮機の心臓部に加え、一緒に組み込まれているモータやインバータなどの構造を熟知し、どんなトラブルにでも対応できること。だからこそ対応が早く、お客さまへの丁寧なコンサルティングが可能です。日立産機システムでは、優れたサービスエンジニアを大切な経営資源と考え、時間とエネルギーをかけてじっくり育成してきました。全国140名ほどのサービススタッフに加えて、グループ会社や特約店・販売店様、サービス指定店様を含めれば、そのサービスエンジニアの陣容はおそらく業界一。空気圧縮機に限って見れば、機種別にOSP、DSPという独自のライセンス制度により、幅広く技術情報を共有する体制も構築しています。このように、社員以外のサービスに携わっているスタッフに実施する教育も、品質維持の重要な取り組みと考えるのが当社の哲学。お客さまから支持され、業界で高いシェアを維持しているのも、サービスエンジニア達の総合力と、それを育成できる土壌があるからだと自負しています。

より品質の高い製品やサービスを生む
サービスエンジニアの役割

 新たなことに挑戦し、経験を積み上げていくことで、自信を深めてきたという浅野。「先輩に頼ってばかりでは成長しません。現在まで培ってきた経験を活かし、お客さまにより良いサービスを提供したいし、さらにもっと良くできるよう後輩にもサービスのスピリットを伝えていきたい」と、意欲を語ります。

 営業や企画、製造、サービスの中では、お客さまと一番近い立場がサービスエンジニア。彼らがお客さまの声をまず受け止め、多彩な提案をフィードバックすることで、より品質の高い製品やサービスを生み出すことができます。こんな活動の質をさらに高めてくれるのが、新事業の遠隔監視サービス「FitLive®」です。「これは、クラウドを活用し、空気圧縮機の遠隔管理や稼働状況の分析を可能とするシステムです。より安心してお使いいただけるようになることで、製品のライフサイクルでの価値を高めることができますし、お客さまのモノづくり現場を進化させることができます」と、眼を輝かせる浅野。日立産機システムは、これからも製品を安心してお使いただけるようサービスエンジニアの育成に努め、お客さまの発展に貢献してまいります。

さらなる提案と次世代のサービスに
期待しています
株式会社ハイビー様

合成樹脂・ゴム製品の裁断加工で
好況を維持する株式会社ハイビー様

 株式会社ハイビーは、2010年以来、浅野の仕事ぶりを見守ってきたお客さまです。同社は、アルミサッシのパッキンや自動車の装備品などに使われる合成樹脂製品やゴム製品など、多彩なゴム素材の加工メーカー。特殊なものでは、鉄道用鉄橋のダンパーや新幹線用鉄橋の制振ゴムの加工も行っています。社員数は85名。埼玉SSに近い工業団地内の本社工場と上尾工場を有し、平日は朝6時〜20時まで、土曜日も半日稼働するほどの活況を呈しています。「メーカーの依頼で、あらゆる材料を加工できますし、短納期・小ロットにも対応できるのが当社の強みです」、と語る代表取締役社長の飯塚厚一様。

 ゴムや樹脂を押し切る加工機械の動力源として、大切な役割を果たすのが日立産機システムの空気圧縮機です。15kWのOSP1機と、7.5kWのベビコン1機を導入されていますが、浅野はこの生産ラインを支える空気圧縮機を心を込めて整備・保守・点検してきました。

日立産機システムの新たなサービスを活かして
事業拡大をめざす

 「浅野さんにはスピーディに、しかも誠実に対応していただいているという安心感があります」と、飯塚様。夏の高温で、空気圧縮機内のドライヤが停止した時には、機転をきかして圧縮機をドライヤと切り離し、すぐに復旧してくれたことは忘れられないと語ります。また、省エネ性を高めるためにフィルタ交換を提案したり、保守よりも費用が抑えられる場合には、機器の入れ替えを提案した浅野のコンサルティング力にもご信頼を寄せていただいています。

 最近は、機械の異常を事前に察知できる遠隔監視サービスにも関心があるという飯塚様。アルミサッシ防火用パッキンの需要増や将来的には客船客室防音の新規需要が見込まれる中、「樹脂製品に対するさまざまなニーズをもれなく汲み取って、常にイエスと応えられるような仕事をしていきたいと考えています。そのために、これからも迅速な対応とサポートをお願いします」と、当社への期待を述べられました。

  • 桶川工場
  • 代表取締役社長  飯塚厚一 様
  • オリジナル商品
HBテープ

株式会社 ハイビー 埼玉県桶川市赤堀2-16-2 http://www.hi-b.jp
事業内容:合成樹脂等の二次加工サービス、ウレタン・発泡品の販売(小売)、オリジナル加工(応相談)


[ 日立産機システム ] 
お客さまと日立産機システムをつなぐ新しい取り組み VOL.1

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ポータル画面イメージ

空気圧縮機稼働管理を最適化
LCMサービス
ライフ・サイクル・マネジメント

日立産機システムは、お客さまの設備の状態最適化への課題にお応えするために、迅速で適切かつ、ムダのない保守・監視サービスを提供しています。ご好評の「定額型メンテナンスパック」の機種ラインアップを拡大するとともに、新たに空気圧縮機のIoTクラウド監視サービス「FitLive®」を追加しました。


詳細は、コチラのページをご覧ください。