包装資材・容器、包装機械を中心に、調達、生産、物流、流通、販売、消費、
廃棄・リサイクルに至るあらゆる分野を網羅した世界有数の
国際総合包装展「TOKYO PACK 2016(2016東京国際包装展)」に出展。
マーキングや空圧機器、IoTをはじめとする6カテゴリーの製品・システムをご提案しました。
絶えず変化するニーズと時代の流れに対応し、
印字の世界を革新する提案をめざす
マーキング関連製品は、三品業界を中心に多くのお客さまにアフターサービスを含め永年にわたりご信頼をいただいてきました。今回の「TOKYO PACK 2016」には、日進月歩の包装資材に対応して、インクジェットプリンタではツインノズル機と顔料インク対応モデル、CO2レーザマーカはデザイン性に優れしかも使いやすく省スペースの新型機を出展しました。ツインノズル機は参考出品ですが、ハイスピードで多種多様な印字に対応できると、多くのお客さまの関心を集めました。顔料インク対応モデルでは、白インクによる暗色ワークへの鮮やかな高コントラスト印字が注目されました。素材も加工技術も進化する中、私たちも新しい分野や用途の開拓にさらにチャレンジしていきます。
株式会社 日立産機システム
設備営業統括部 第三営業部 マーキングシステムグループ
部長代理 酒井 伸史 (左)
省力システム事業部 企画部 小野澤 光 (右)
食品業界や包装業界の期待にお応えして、
空圧分野における総合力をアピール
圧縮機は、今、食品業界では品質管理の観点からオイルフリー化が求められています。パッキング工程はもちろんのこと、その他の動力として使うエアーのオイルフリー化ニーズに、幅広い機種でお応えできるのが当社の強みです。オイルフリースクロール圧縮機は、インバータ、マルチドライブの一歩進んだ省エネ制御のデモを実演し、実感していただきました。スーパーオイルフリーベビコンについては、コンパクトさと低騒音・低振動が包装業界のお客さまの関心を呼びました。また食品の鮮度保持・賞味期限延長などに貢献できる窒素ガス発生装置の出展により、オイルフリースクロール圧縮機と合わせて、空圧分野における当社の総合力を強く印象づけることができました。
株式会社 日立産機システム
空圧システム事業部 相模事業所
ベビコン設計部 往復動設計グループ
技師 大畠 瑛人
株式会社 日立産機システム
空圧システム事業部 ベビコン設計部
回転機システム設計グループ 技師
窒素ガス発生装置 専任担当 信田 治彦
モノづくり現場で求められる多種多様なニーズにマッチする、
業界トップクラスの豊かなラインナップを展開
食品業界、包装業界のモノづくり現場では、空気を吹き出したり吸い込んだりするブロワは欠かせません。そこで今回は、高効率、省エネを実現するIE3相当のモータを搭載したブロワを出展しました。高風圧でコンパクトタイプのGシリーズ、高耐久性タイプのDNシリーズ、風量タイプのEシリーズと、3つのシリーズを展開することで、業界の中では一番の品揃えであることをアピール。豊かで多彩なラインナップにより、お客さまのさまざまな用途にマッチできるという強みを訴求できました。新製品としては、さらに高効率のPMモータを搭載した風量タイプも出展。可変速運転を可能とするコントローラを搭載し、つながる機能も備えています。ブロワにもIoT時代が迫っていることをアピールしました。
株式会社 日立産機システム
関西支社 第二営業部
風水力・クリーンエアシステムグループ
高木 伸紘
食の安全に貢献する除じん性能と除電機能、
そして入退室管理機能をそなえたエアシャワーをご提案
食品業界、包装業界のお客さまには、当社のエアシャワーを多く導入いただいています。当社製品の特長は、他メーカーとは違うフラッタージェットノズルで広い範囲での除じんを可能とするとともに、ジェット吹付け時間を短縮。LED照明採用による省エネ性能が強みです。また、シャープ(株)製の『除電特化型プラズマクラスターイオン発生機』*を内蔵し、エアジェット中(8秒)に着衣等に帯電した電位を1kv→0.1kvに降下できます。さらに今回展示したタイプは、エアシャワーに液晶タッチパネル付きの入退室コントローラを組み込んでいます。エアシャワー室に入る作業者の入室および退室を管理したいというお客さまニーズに応えたもので、今後のエアシャワー市場の拡大につながるものと期待しています。
*プラズマクラスターロゴおよびプラズマクラスター、Plasmaclusterは、シャープ株式会社の登録商標です。
株式会社 日立産機システム
関西支社 第二営業部
風水力・クリーンエアシステムグループ
クリーンエア装置担当 高澤 優志
工場、ビル、研究施設、アミューズ施設・・・。
さまざまな場で安全と安心を守るための入退室管理を簡単に実現
今回、非接触ICカードリーダ一体型の入退室コントローラ SANnextを展示しました。13cm角の非常にコンパクトなデザインで設置しやすくなってます。スタンドアロンタイプは、PCや社内ネットワークにつなぐ必要もなく、電源さえあれば稼働します。最大登録カード枚数が9,999枚、入退室履歴はmicroSDカードに保存し管理できるので、食品業界や包装業界にとどまらず、セキュリティのため入退室管理が必要な幅広いニーズに対応ができるよう、ネットワーク版もラインナップ済みです。また、入退室用途の使用に限らず、機器の操作制限管理等にも対応が可能です。これまでにオフィスビル、温泉施設、アトラクション施設などの入退場管理や設備利用履歴の管理にもご提案をさせていただきました。今後は、食の安全への対応として、エアシャワーとのコラボレーションで市場拡大をめざしていきます。
株式会社 日立産機システム
産業システム営業部 ソリューション営業第一グループ
部長代理 和田 光司
モノづくり現場とITの世界をシームレスにつなぎ、
IoTを実現する先進のキーコンポーネントを出展
今回は、IoT対応産業用プログラマブル・オートメーション・コントローラ「HXシリーズ」を出展しました。食品業界や包装業界に限らず産業界で、今IoTの流れが加速しています。この製品は、当社のIoTという取り組みの中で、それを実現するためのキーコンポーネントと位置づけています。本製品を中心として、さまざま機器はモノづくり現場だけではなく、お客さまの情報システムともつながります。さらにつながれた機器の稼動状態をデジタルデータとしてクラウドに上げれば、モノづくり現場の効率化や新たな価値を生み出す武器となります。展示会では「なるほど」と関心を持ってくださるお客さまが非常に多く、大いに勇気づけられました。
株式会社 日立産機システム
ドライブシステム事業部 企画部 制御企画グループ
技師 藤田 実
利便性、駆動性、柔軟性を備えた新型インバータ「SJシリーズ P1」は、
次代のグローバルスタンダード
今回は、「使いやすさを追求した利便性」「瞬発力&スムーズ運転を実現する駆動性」「多様なニーズに応える柔軟性」の3つの特徴を兼ね備えた新型インバータ「SJシリーズ P1」を出展しました。利便性では、カラーの液晶パネル搭載により直感的に使っていただけるので、使いやすさが向上しました。駆動性については、インダクションモータや高効率のPMモータを高始動トルク・安定運転できるのが大きな強みです。柔軟性では、高い信頼性の証である機能安全規格 PLe/Cat3,SIL3 STOへの標準対応をはじめ、さまざまな機能に対応することで、多様なシーン、多様なニーズにお応えできます。食品業界や包装業界のお客さまには、きっとご評価をいただけると思います。
株式会社 日立産機システム
ドライブシステム事業部 開発センタ
基幹機種開発プロジェクト
林 孝亮
つながる機能とつながるサービスの融合で、
包装業界や食品業界におけるIoTに対応
今回は、包装業界や食品業界に向けて、当社の充実したサービスネットワークとIoTを活用し、設備機器の導入からアフターまでをカバーするLCM(ライフサイクルマネジメント)というサービスをご提案しました。まず、参考出品をしたインクジェットプリンタのつながる機能では、インクジェットプリンタをクラウドにつなぐことで、お客さまの工場のラインデータと共有・管理が可能となります。また空気圧縮機については、IoT化対応を図り、セキュアな監視システムを確立したクラウド監視サービス「FitLive」をご提案しています。これは監視サービスにより設備の「安心・安全・安定稼働・最適化」をサポートするもので、会期中は注目を集めました。
株式会社 日立産機システム
省力システム事業部
マーキングシステム設計部
システム設計グループ
主任技師 河野 貴
株式会社 日立産機システム
ソリューション・サービス統括本部
サービス事業部 LCMセンタ
技師 中川 雄介
( vol.89・2016年11月 掲載 )