空気圧縮機整備用リビルトプロダクツの提案
資源から価値を創造することで成長し続けてきたこれまでの経済。しかし、原料から廃棄にいたるリニア(直線的)な形態では、廃棄物やCO2は増加する一方でした。
環境負荷低減に貢献する企業活動をめざすための新たな視点、それがサーキュラーエコノミー(循環型経済)なのです。
たとえば、A 社さまからご依頼を受けた空気圧縮機を整備する際、交換のため取り外した主要部品を分解・整備・検査した後にリビルトプロダクツとして保管。
そして、B社さまからご依頼を受けた空気圧縮機の整備の際に、保管していたリビルトプロダクツを使用するという、サーキュラー(循環型)プロセスです。最初のA社さまの整備の際にも、リビルトプロダクツを使用します。
空気圧縮機のサービス・販売・製造に長年取り組み続けてきた日立だからこそ提供できる、新たな時代に対応したサイクルです。
一度回収された部品は丁寧な作業工程を経て再生品として生まれ変わります。
各パーツの作業工程について詳しくご説明します。
返却されたエアエンドを全分解し、主要部品を取り出します。ベアリングなど消耗部品は素材ごとに分別し、リサイクルまたは廃棄します。
取り出した主要部品は大型洗浄機や超音波洗浄機を用いて洗浄します。専用工具を用いて古いコーティングや錆、汚れを除去します。
主要部品の外観検査および各部を測定し合否判定します。
焼付き防止と防錆目的で専用コーティング剤を塗布します。 圧縮機の性能を左右する重要作業です。
再生部品とキット化された交換部品で組付けていきます。
Before
After
ご返却品は細部まで分解確認を実施、細かな不具合も見逃しません。
メーカ技術者による専用工具を使用した組立作業で安心です。
専用の試験装置で運転確認を実施不意のトラブルの発生を防ぎます。
完成品は専用の通箱で発送させていただきます。
取り外し品も通箱に収めてご返却いただくため、梱包材の準備や廃棄物も発生いたしません。
Before
After
このソリューションでは、空気圧縮機の整備で、エアエンドやインバータなどの主要部品を交換する場合、日立産機システムが提供するリビルトプロダクツを使用します。
リビルトプロダクツの環境負荷は、新規製作部品に比べ約36%※に抑えられ、廃棄物・CO2排出の削減が図れます。
リビルトプロダクツは、すべて日立産機システムの専用工場で、分解・整備・検査を実施したものを提供いたします。
リビルトプロダクツは新規製作部品と比べ、ローコストで安定稼働を実現できます。さらに、保守契約にも対応し予算化もしやすいというメリットがあります。
リビルトプロダクツを使用することにより、作業の効率化、整備時間の短縮などが図れます。
エアエンド | DCBLモータ | インバータ | ||||
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シリーズ | 容量 | シリーズ | 容量 | シリーズ | 容量 | |
NEXT以降 | 7.5〜75kW | NEXT以降 | 22〜75kW | NEXT | 7.5〜100kW | |
NEXTⅡ/Ⅲ | 7.5〜75kW 150kW |
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全シリーズ | 15〜240kW | NEXT以降 (一部除く) |
37〜75kW | NEXT | 単段機 | 22〜55kW |
二段機 | 37、55kW 100kW |
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NEXTⅡ/Ⅲ | 単段機 | - | ||||
二段機 | 37、55kW |
詳しい対応型式は、ご購入先または最寄りのサービスステーション、営業拠点へお問合せください。