株式会社日立産機システム(取締役社長:荒谷 豊/以下、日立産機)は株式会社日立製作所と共同開発したアモルファスモータ 一体型オイルフリースクロール圧縮機が、日刊工業新聞社が主催する「第47回日本産業技術大賞」の最優秀賞である「内閣総理大臣賞」を受賞しました。4月3日に経団連会館(東京都千代田区)にて贈賞式が行なわれ、文部科学副大臣の水落様より賞状と盾、日刊工業新聞社 社長 井水様より表彰状とブロンズ像が授与されました。
「日本産業技術大賞」は、革新的な大型産業設備・構造物や、先端技術の開発、実用化などの顕著な成果に対し、産業界や社会の発展への貢献を称えるとともに、技術開発を奨励するため、1972年(昭和47年)に創設されたものです。産業の高度化およびシステム化技術時代を迎えた今日における、「総合技術を結集した成果」を表彰の対象としています。
近年、地球温暖化などの環境問題に対する社会的関心の高まりから、電気機器の効率を高めてエネルギー消費を抑制する技術が注目されています。そこで、日立と日立産機は、アモルファス金属を鉄心に採用し、モータの効率を高めることができる、アキシャルギャップモーターの基礎技術を2008年に開発し、2014年には世界最高効率のIE5*に相当する高効率なアモルファスモータを開発しました。2017年に販売開始したアモルファスモータ 一体型オイルフリースクロール圧縮機は、空気圧縮機にアモルファスモータを搭載することで、同容量の従来機種と比べて製品容積を最大37%まで小型化し、省エネ性能の向上も実現しています。
日立グループは今後も、技術開発を通して、科学技術および産業の発展に貢献していきます。
受賞者の皆さん(一番右が荒谷社長)
水落文部科学副大臣より賞状を授与される荒谷社長
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