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vol.12
このメタルで、電気代削減?

店頭で省エネ性能が華々しくアピールされる家電製品、そして人々の関心が高いオフィスの空調や照明、OA機器。
それに比べ配電用変圧器は、人の目に触れない製品であり、いささか地味な印象があります。

実際、変圧器は約100年の昔から基本的な構造が変わっていない比較的シンプルな製品。巻線と鉄心が入っていて、「電磁誘導」の仕組みで電圧を変換しています。技術革新と縁遠い気がするのも仕方ないかもしれません。しかし、その形状や冷却方法は継続的に改良され、地道な努力で常に進化し続けてきたのです。

中でも注目を集めたのは、変圧器の心臓部である鉄心にアモルファス合金を採用し、省エネ性能を格段に向上させた日立産機システムの技術。

アモルファスとは「非結晶」を意味し、物質の原子が不規則な配列になっている状態を指しますが、特殊な製法で製造されるアモルファス合金は、非常に薄く、脆く、硬いという特徴があり、高い設計、加工技術が求められます。

日立産機システムはそれらの難しい課題をクリアして製品化に成功、他社に先駆けて1997年、一般配電用アモルファス変圧器を販売開始しました。

それから20年近く、日立産機システムはアモルファス変圧器の先駆者として歩み続けてきました。

最新の「SuperアモルファスZero」シリーズでは、省エネ性能はもちろん耐震性能や防災性がさらに強化されており、幅広いラインアップでお客さまのニーズに対応します。また、工場やビルのほか、太陽光発電システム向けには昇圧用アモルファス変圧器が活躍、特別高圧用のアモルファス変圧器もラインアップしています。

「SuperアモルファスZero」は設備稼働時における電力の変換効率に優れているだけでなく、設備の待機中に発生する待機電力(無負荷損)の低減でも極めて高い効果を発揮します。国内にはまだまだ古い変圧器が数多く稼働しており、これらのリプレースが進むことで、社会全体での地球温暖化ガス排出量削減、企業のエネルギーコスト削減などが可能です。

日立産機システムの「SuperアモルファスZero」は、人の目に触れない部分の「超省エネ」を推進、
よりよい未来社会の実現に貢献していきます。